アニメ好きでもゲーム好きでもない、純粋なポケモン好きによるポケモン対戦中心の雑記。コメント返信は遅め。

【ローテ】構築分類

一口に構築分類と言っても、流儀は人それぞれである。

中でも重要なのが、「何をスタンと見なすか」である。
スタンとは、即ち「スタンダード」の略であり、スタンとは何かという議論が交わされることもしばしばある。

ではまず、“standard”という言葉の持つ意味から考える。

“standard”には、「標準、基準、尺度」という意味があり、スタンパと言った場合は、「標準的な構築」だということを指すことになるだろう。

ここで、構築分類における「スタン」とは、構築を分類するにあたっての「基準・尺度」のことである。
どのような構築を基準に構築分岐の枝を延ばすか、これが「何をスタンと見なすか」の意味である。

さて、ここで私流の構築分類におけるスタンとは、こだわりスカーフガブリアスだと仮定したい。

ガブリアスは、スカーフを持つ事で、ラティオスや竜舞カイリューといった、自分を上から殴って速攻で倒してくる相手を逆に縛る事ができる。
自分を素早く処理してくる相手を逆に縛るということは、自分は処理されにくい、ということを意味する。ガブリアスは耐久も非常に優秀であり、ちょっとやそっとの攻撃では倒されないため、スカーフガブリアスは、相手に対する処理性能が高いくせに自分は処理されにくい、という、ローテにおいて非常に重要な性能(私はこれを“範囲と耐性の一致”と呼んでいる)を持っている事になる。

例えばだが、相性補完が優秀として良く知られるラティオス+ヒードランの並びに対してであるが、これに対しスカーフガブリアスは、ダブルチョップorドラゴンクローの選択が非常に安定する。何故なら、ラティオスは上から縛る事ができるのに加え、ヒードランの炎技を半減できるからである。
勿論、というか、だからこそ、ヒードランは竜の波動を持っている事が殆どであり、残飯、身代わり、ゴツゴツメットで嫌がらせをする戦法が強力であると評されているのも理解できよう。そして、スカーフガブリアス使用側も、竜の波動ではなく炎技を撃ちたい並びにしたり、ラティオスの方を動かしたい衝動に狩られる並びを作ろうともするのである。

また、ローテにおいてガブリアスが非常に優れたポケモンだとするのは、ローテを嗜むものならほぼ誰でも認めるところであり、多くの人がローテ最強のポケモンとしてガブリアスを挙げる。

こういった面からも、構築分類のスタンとしてスカーフガブリアスを採用することは、非常に理に適っていると言えるだろう。

では、実際にスカーフガブリアスをスタンとして構築を分類してみる。

1、スタン構築

スタン構築は、スカーフガブリアスとヒードランを入れた構築ということにする。
基本的には“範囲と耐性の一致”に根ざした構築のことと思えば良い。

スカーフガブリアスに対しては、ハッサムと浮いたポケモンの並びを作る事で、ドラゴン技に拘るガブリアスをハッサムの起点にする、というものが安易な対策として採用され易い。
そこで、相手のハッサムが積むことに依るリスクが大幅に下がり、且つ浮いたポケモンと組ませる事で相手のスカーフガブにも睨みを利かせる事ができるヒードランが、スカーフガブリアスを軸に範囲と耐性の一致を意識して組む場合にはほぼ必須と言っても良い。

参考:R1R2

このタイプの構築に対しどう動くかで、構築を分類していこう。


2、“縛りの解除”に根ざした構築

縛りの解除とは、補助技により相手からの縛りを解く、ということを意味する。
簡単には、追い風やトリックルームという、一貫した素早さ変化技のことになる。

2a、追い風パ

補助技を使うポケモンは、補助技を使う事に保証がついたポケモンでなくてはならない。即ち、耐久の高いポケモン又は悪戯心である。
追い風を使えてこれを満たすポケモンとしては、スイクン、トルネロス、エルフーンの3体が特に優秀である。
追い風から殴るポケモンは、積むタイミングで相手のスカーフガブから痛手を貰ったり、相手の先制技圏内に入りにくいよう、積まずとも殴れるポケモンが理想的である。
すなわちハチマキやメガネを持たせたポケモンが優秀と言える。

参考:R3R4
R4は、R3の反省点も踏まえた上で書かれたものである。

2b、トリパ

耐久力が高く安全にトリックルームを使えるポケモンは、ラムドータクン、輝石サマヨール、タスキブルンゲルの3体。
兎に角1発耐える、2積み程度の相手からの攻撃にも耐える、カイリキーの爆裂を喰らってもトリルを張れる、という点を重視してこの3体。
サマヨールはB方面に多めに割けば竜舞2積みカイリューの珠逆鱗も耐える。また、図太いHBブルンゲルは、2破りパルシェンのロックブラストも高確率で耐えるため、タスキが活き易い。タスキヤドランもワンチャンある。

トリックルームは最後の詰めとして1回だけ張って全抜きを目指す。よって、トリル下で殴るポケモンは、積んで一気に高火力を出せるポケモンが望ましい。すなわち、太鼓カビゴン、火炎玉ローブシン、ガラガラなどである。
トリル下の攻撃役は壁を張ることで非トリル下でも縛られにくくなり、動かし易くなる。トリックルームを2回以上張れる構築にするか、壁により非トリル下でもエースを動かせるようにするか、という工夫が求められる。

参考:R5、ポケモン会誌第9号(私の構築紹介)
会誌の構築紹介には、トリパについて特に詳しく書いてある。

2c、凍える風クレセリア軸

クレセリアは物理耐久が極めて高く、スカーフガブリアスから縛られる事がまずない上に、特性により地面無効であり、凍える風を使えるので、スカーフガブリアスを相手するのに適したポケモンである。凍える風を使うキャラの中では最も強力だと言えるだろう。ゴツゴツメットを持たせれば更に処理が早くなる。
凍える風クレセリアの周りを、中~高速ポケモンで固める事で、凍える風のSダウン効果を有効に使う事ができる。

因みに、日照りキュウコンを使用する事で、クレセリアを更に強化することもできる。その場合は、相手のヒードランに注意したい。

参考:R6(重力晴れパの項参照)
重力の考察が主であり、凍える風の使い方については述べられていないので注意。


3、“過負荷突破”に根ざした構築

過負荷突破とは、非常に素早いポケモン複数で上から殴り、少し苦手な相手でも、倒される際に与えたダメージにより別の高速ポケモンの圏内に入れて全抜きを図る、という考え方である。
ジバコイルのような、1回の行動が保証されていて大打撃を与えることができるポケモンも、優秀な削り役としてしばしば採用される。
速いポケモンばかりではトリル展開に薄くなるので、それを解消するために低速のポケモン(ナットレイやモロバレル)を入れる事が多い。
スカーフガブリアスを上から殴れるポケモンに着目し、この展開法に根ざした構築を分類する。

3a、パルシェン軸

パルシェンが殻を破るを使用する事で、スカーフガブリアスを上から殴る。
メガネ電気と攻めの相性が良い。
相手の先制技は、モロバレルを合わせて眠らせたり、サマヨールの金縛りで封じたり、または願い事と併せて先制技圏内から逃れる、ということができる構築をすれば、パルシェンが動き易くなる。

参考:ポケモン会誌第8号(私の構築紹介)、ポケモン会誌第9号(ガラティン氏の記事)

3b、ニョロトノ+キングドラ

雨下のキングドラは、珠orメガネを持つ事で、ハイドロor竜の波動によりいきなりガブリアスを縛る事ができる。この点がニョログドラ最大の強みと言えるだろう。
また、通常厄介な相手であるヒードランにも圧倒的に強い。
水技が強化されるだけでなく、雷や暴風といった技も必中になり、更には悪天候からタスキを能動的に守る事ができる事から、非常に恵みが多い天候であり、戦略の要として積極的に使用できる。

後述の砂ドリュウズと異なり、パルシェンのタスキを守ることができるため、パルシェンとの相性も良好である。パルシェンと相性の良いメガネ電気も、雷により威力が上がる。

参考:R7R8
R7は相当昔の記事で、最古の雨パ。今参考になるかどうかは難しい

3c、砂ドリュウズ

前2者と異なり、砂を撒く事でガブリアスを強化してしまうのが難点。キングドラと違い、最初からガブリアスを縛る事もできない。
しかし、浮いているポケモンでドリュウズに有効打を持ったポケモンは思いの外少なく、実は範囲と耐性の一致を良く満たしたポケモンである。砂が無くても陽気ならそこそこ速い点も評価される。
鉄球バンギラスは、それ自体が対トリル用低速ポケモンと見なす事もできる。但し、ローブシンに対して無力な点は注意。

参考:ポケモン会誌第9号(ガラティン氏の記事)


4、脳筋

スカーフガブリアスなどを1発処理することで縛りを解除しようとする運動。私にとって、“脳筋”とはこのように「深い考え無しの単純な思考」のことを意味する。使いたいポケモンを入れ、そのポケモンが苦手なポケモンを1発で倒すポケモンを入れていく、という構築スタイルがまさにそれである。
スカーフガブリアスを1発で倒すポケモンとしては、ハチマキナットレイやユキノオー、サブウェポンとしての冷凍ビーム冷凍パンチがそれに該当する。
行動回数が少ないくせにピンポで刺さないと意味が無いものが多く、安定行動を見極めて動いてくる相手に対しては普通に分が悪いので、採用はオススメしない。
ただ、認識が薄い相手には刺さる事もあるので、ある意味地雷。

参考:ポケモン会誌第8号(私のノオーバシャ構築)
これは脳筋思考で組まれた構築であり、あまり良くない構築例であると言っていいだろう。しかし、何がどう良くなかったのかを考察することには一定の価値がある。


以上。これで分類を終える。

参考は、すべて自分で書いたもの、または会誌のものを載せる事にした。
「一般的に有名」とされている構築はあまり載せていないが、敢えてそうしているのだと思ってもらいたい。
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ポケモンが好きで主に対戦を考察する。
東京大学ゲーム研究会(TGA)所属。
乱数調整の解説記事へは、下のリンクから行けます。

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